人は何故匂いに敏感なのだろうか。人の嗅覚の素晴らしさについて。
この前鶏肉を腐らせてしまった。
冷蔵庫が半開きになっていたのだ。
鶏肉を醤油とマヨネーズに漬け込んで美味しくいただく予定だったのに実に無念である。
何故腐っているかわかったかって?鶏肉から明らかに変な匂いがしたからである。
セルはお陰ですっかり鶏肉恐怖症になってしまった。
あの強烈な臭いは味わった事がある人間ならわかると思うが酸味のある卵を腐らせてその上に納豆をかけてさらにぐちゃぐちゃにしたようになんとも死ぬほどイヤな臭いなのである。
今までで味わった中でトップ2。
小学校のときのゴミ廃棄工場の工場見学で嗅いだ臭いのつぎにイヤな臭いであった。
では人間は何故これほどまでに臭いに敏感なのだろうか?
嗅覚という感覚はセルの中ではほかの感覚と比べても特殊な感覚であると思っている。
嗅覚は他の味覚やら視覚などの感覚と違い嗅上皮の嗅細胞から嗅神経を経て嗅球そして脳へダイレクトに響くのである。
他の感覚は一度脳の視床で調節されるのにである。
そうおなじみの大脳辺縁系だ。
故に臭いは感情、はたまた記憶に残りやすいのである。
香水の臭いから元彼を思い出すなどの現象もここからきていると考えて間違いない。
では何故嗅覚だけこれほど特殊な発達をとげているのだろうか?
おそらく昔の原始人は臭いという感覚で食べ物が腐っていないかどうかを見極めていたのであろう。
食べ物が腐っているのかどうかを見極めるのに嗅覚が役立ちそれが突出して発達を遂げたのである。
だから人は臭いには特別に敏感になるのである。
臭いは素晴らしい。臭いには必ず想いがこもっているからだ。
毎日色んな臭いを嗅ぐたびに色んな想いを自然と胸にはせるのもこう考えるとなかなか興である。
人間の太古のDNAが臭いに強く反応するのだ。
母の作るカレーのにおい、友達とよく食べる豚骨ラーメン、マックのにおい、元彼の香水の匂い。。
臭いis beautuful.