【神経症コラム⑩】自分で自分に大丈夫だと言い聞かせても不安や恐怖心が募る正体
2017年このブログを読んでくれた読者諸君へ。
このブログは今年の夏から書き始めてまだ半年と経たないし読んでくれてる方も少ない弱小ブログだが微力ながらにメンタルを病んでいる皆様の力になりたいと思い書き続けている。
忙しく中々更新できないがこれからも暇を見つけては書いていこうと思う。
さて今回はなぜ自分で必死に言い聞かせても効果が無くまた不安になるのだろうか?という事について書こうと思う。
これは一言で言えば脳内のブリーフシステムによるものなのだ。
ブリーフシステムとは自分がこう思うからこれは真実であるという脳内の情報処理によるもので
こうであるに違いないという思い込みである。
そして厄介な事に思い込めば思い込むほどこのブリーフシステムは強化されるのだ。
例えば犬に吠えられたら次に犬をみたら勝手に脳内イメージが湧いたりしてまた吠えられるに違いないと思い込み犬が怖くなる。
また犬をみたら更に犬が怖くなる。
と言った具合である。
これは不安症の人だから特別という訳ではなく人間みんなに備わっている普遍的なものである。外敵から身を守るためのシステムであり異常ではなく寧ろ生きていくために欠かせないものなのだ。だから安心して欲しい。
だが、このブリーフシステムのせいで不安地獄から抜け出せないという事が起きてしまうのだ。
ではどうしたらこのブリーフシステムを正しく書き換えられるのだろうか?
一つには人の意見を素直に聞くという事が挙げられる。
人の意見を素直に取り入れるという一見何気無い事だがこれはかなり強力にブリーフシステムを補正してくれるのだ。
だからカウンセリングが有効だったりするのだ。
もちろんカウンセリングなんか使わなくても
このブログを定期的に読んでくれても良いし森田療法の本を読んでも良い。
とにかく自分に大丈夫と言い聞かせるよりも他人から大丈夫だと言ってもらった方が強力なのだ。という事を覚えておいて欲しい。
だからこそセルはこのブログでみんなに大丈夫、大丈夫とさかんに言ったり辛さは感じるだけでいいと言っているのだ。
とにかく不安が増強するのは至って正常な現象なのだ。
だがその不安に振り回されてはいけないのだ。
何故ならブリーフシステムが強化されるからだ。
不安になったらこのブログを読んでくれてもいいしとにかく修行だと思って平静を装ってほしい。
どんなに辛くても死にそうだと思ってもそれはブリーフシステムのバグなのだから。
では良いお年を。